氷川堂

氷川堂

境内にそびえるイチョウの木の下に建つお堂は、氷川堂(ひかわどう)です。この氷川堂には、氷川神社の別当職をしたことから「氷川坊さん」と呼ばれた慈眼寺第十五代住職、覺順和尚(かくじゅんおしょう)の像が奉られています。

 この像は、万延元年(1860)に彫られたもので、「病気に苦しむ人々を救いたい」という覺順和尚の生前の願いによって造られたとも、覺順和尚の亡き後に徳をしのんだ人々が造ったものとも言われています。

 覺順和尚と氷川堂には、次のような言い伝えが残されています。

 かつて皮膚の病に苦しんだ覺順和尚は、同じ病気に苦しむ者を救うという誓いを立て、人々の化膿した腫物を、舌の先で舐めて治したと伝えられています。そして覺順和尚は、「私の死後は、像に茶を捧げて誓願を込めよ。病が全快したのちは、白い団子を供えよ。」という遺言を残して、この世を去りました。その後、病気の快復を願う人々が、次々に氷川堂にお参りをするようになったといいます。

2016年6月14日