第三十六回 インド仏教聖地巡礼記録(2) ブッダガヤー参拝

第三十六回 インド仏教聖地巡礼記録(2) ブッダガヤー参拝

(第三十五回 インド仏教聖地巡礼記録(1)の続きです)

 

ブッダガヤーは、仏教八大聖地の二番目の土地。

お釈迦さまが仏教の教えとなる「悟り」を開いた場所でありますので、「仏教が生まれた場所」と考えることもできます。

 

 

 

2013年七月に発生したブッダガヤー爆破テロ事件の影響により、入り口では入念なボディチェックが行われます。

爆発物として利用される可能性がある・・・という理由で、携帯電話の持ち込みは禁じられていました。

なお、カメラの持ち込みについては問題ありませんでした。

 

 

 

 

レンガによって建造されたこの巨大な寺院は、「大菩提寺(だいぼだいじ マハーボーディ寺院)」と呼ばれています。

内部には、金色に輝くお釈迦さまの像が祀られていました。

何度も改修と増築が繰り返されており、今日の姿は十九世紀に造られたものだそうです。

その歴史的・文化的価値から、ユネスコの世界文化遺産に登録されています。

 

 

※プライバシー保護のため、一部加工致しました。

 

カメラで収めることができなかったほど巨大なこの木が、お釈迦さまが悟りを開いた菩提樹(ぼだいじゅ)です。

菩提樹自体は珍しい木ではなく、インドやタイ等の国では多くの場所で街路樹として植えられているほどに広まっています。

日本で例えるなら、イチョウのようなものでしょうか・・・?

いくらメジャーな木といえども、お釈迦さまゆかりの菩提樹ともなれば、その有り難みは筆舌に尽くしがたいものがあります。

 

インドの歴史上において起こった仏教弾圧などによって、残念ながら当時の菩提樹は切られてしまいました。

しかし、挿し木をすることで蘇り、現在では子孫となる木が太い幹を付けたくさんの葉を茂らせています。

 

 

 

この菩提樹の下には、お釈迦さまが瞑想した場所の跡地「金剛宝座(こんごうほうざ)」があります。

柵で厳重に守られているため、残念ながら近づくことは叶いませんでした。

 

柵の手前にはお祈り用の広いスペースがあり、多くの国の仏教徒の方々がお経を唱えていました。

肌や瞳の色も言語も違う方々が各々の宗派の様式で読経する姿を前にして、仏教を信じるということに国境は無い・・・、と改めて感じました。

 

 

 

※インド仏教聖地巡礼記録(3)に続きます。