第三十八回 インド仏教聖地巡礼記録(3) 初めての説法の地へ
今回ご紹介するのは、八大聖地の三番目の場所。
ヴァラナシ(ベナレス)から10キロ程北に位置し、お釈迦さまが初転法輪(初めての説法)を行った土地・サールナートです。
ブッダガヤーにて悟りを開いたお釈迦さまは、かつて共に修行をした五人の仲間たちに対して、初めての説法を行ったと伝えられています。
今日遺跡となって残されているのは、それから数百年〜千年以上のちの間の建物群です。
上に掲載した仏塔跡をはじめとして、レンガで造られた建造物の跡が一面に広がっていました。
ルンビニ等の他の聖地にも建てられている「アショーカ王の石柱」は、この場所でも健在です。
(ルンビニの石柱については、以前掲載したこちらの記事をご覧ください。)
サールナートの地は、多くの美しい仏像が出土したことでも有名です。
それらは現在、公園の近くに建てられた博物館に収蔵されております。
博物館内へのカメラの持ち込み・写真撮影は固く禁じられていたので、その姿をここに掲載することはできません・・・。
ご興味のあります方は是非、Google等で「初転法輪像」とお調べください。
サールナートよりほど近い場所に、スリランカ人の僧侶の方が1931年に建立した「ムーラガンダクティ寺院」というお寺がありました。
このお寺は日本との関わりが深く、大昔に日本の仏教会から寄贈された鐘などが安置されています。
「昭和七年九月吉祥日 大日本仏教連合会」と記されています。
また、本堂内部には日本画家・野生司香雪(のうすこうせつ)氏(1885-1973)の手による仏画が壁一面に描かれていました。
堂内は撮影禁止であったため、こちらも掲載することはできません・・・。
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