四月八日は花祭り、お釈迦さまの誕生日です。
お釈迦さまは約2500年前、生母である摩耶夫人(まやぶにん マーヤー)がお産のために里帰りしている途中、
ルンビニの花園で休んでいた時にお生まれになったと伝えられています。
ルンビニはエベレストを含むヒマラヤ山脈があることで有名な国ネパールの南部、インドとの国境からほど近い場所に位置する地です。
お釈迦さまの四大聖地・八大聖地のひとつであり、1997年にはユネスコの世界遺産に登録されています。
2014年の夏、ルンビニ参拝のためにネパールへ行って参りました。
まずネパールの首都カトマンズより、国内線の飛行機でルンビニへ向かいます。
飛行機の窓からは、雲海の中よりそびえ立つ雄大なヒマラヤ山脈が一望できました。
ルンビニの空港はごく小規模で、この日は利用者もまばらでした。
十二月から一月にかけては、多くの参拝者で賑わいをみせるそうです。
ルンビニの村は田園風景が広がる、落ち着いた静かな場所でした。
車に乗って、お釈迦さまの生誕地を目指します。
お釈迦さまの生誕地周辺の一帯は、代々木体育館や東京都庁舎第一本庁舎等の設計で知られる丹下健三氏による開発計画をもとに、聖地公園として整備されています。
整備は今日も続いており、橋や建造物を工事している人々の姿が多くみられました。
延々と続くレンガで舗装された道を歩くと、いよいよお釈迦さまの生誕地となります。
この純白の建物の中に、お釈迦さまの生誕地が眠っています。
「マヤ堂」と称されるこの建物は近年建造されたもので、お釈迦さまの入滅後に建てられたレンガ造りの寺院の遺跡を風雨から守る、シェルターとしての役割を担っています。
この寺院の遺跡の中には、この地がお釈迦さまの生誕地であるという証となった印石が保護されています。
聖地ということで土足での立ち入り・写真撮影は禁止されていました。
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