第四十四回 インド仏教聖地巡礼記録(4) 世界最古の大学跡地へ

第四十四回 インド仏教聖地巡礼記録(4) 世界最古の大学跡地へ

 

 

久々の更新となります、連載記事のインド仏教聖地巡礼記録。
今回は「仏教八大聖地」には含まれてはいないものの、歴史上とても重要な場所を訪れた記録を掲載致します。
それは世界最古の大学(427年創設)のひとつとも称される、「ナーランダー大学(ナーランダー寺院 とも)」の跡地です。

 

前回の記事はこちらです

 

 

 

 

ナーランダー大学は、全盛期には一万人近い僧侶が集っており、1193年に宗教上の対立によって破壊されてしまうまで仏教を学び研究する拠点として栄えていました。
日本で「三蔵法師」として有名な玄奘(げんじょう)や、お大師さまこと弘法大師空海の師匠の師匠の師匠にあたる人物・金剛智(こんごうち)など、
数多くの名だたる僧侶達が訪れ学んでいた、とても由緒ある場所です。

 

 

入り口

 

 

レンガ造りの高い壁を通り抜けると、ナーランダー大学の全貌が見えて来ます。

 

 

僧坊跡地

 

 

沢山の小部屋の跡がみえるこちらは、大学で僧侶が暮らしていた建物の跡地。
ある程度修復されているため、当時の雰囲気を少しだけ感じることができます。

 

 

 

 

部屋の中は、このような二、三畳ほどの空間になっていました。
ここで生活していた僧侶もロウソクの灯りを頼りに、寝る間も惜しんで勉強に励んでいたのでしょうか。

 

 

 

 

このような巨大な仏塔の跡地も遺されていました。
数年前までは頂上まで登ることができたようですが、現在では立ち入り禁止となっています。

 

 

 

 

壁面には、何体もの仏像が彫られていました。
勉学に励む多くの僧侶を、側から見守っていたのでしょうか?

 

(インド仏教聖地巡礼記録(5)に続きます)