-
第四十二回 興教大師・覚鑁上人
毎年六月、真言宗豊山派などの大きな寺院において、「両祖大師誕生会」と呼ばれる行事が行われています。 この行事は、ともに六月生まれと伝えられる真言宗の祖・弘法大師空海と、中興の祖である興教大師覚鑁(こうぎょうだいし・かくば
1 -
第三十八回 インド仏教聖地巡礼記録(3) 初めての説法の地へ
今回ご紹介するのは、八大聖地の三番目の場所。 ヴァラナシ(ベナレス)から10キロ程北に位置し、お釈迦さまが初転法輪(初めての説法)を行った土地・サールナートです。
-
第三十七回 平成三十年度花祭り挙行 / 「花祭り」という呼び名の起こり
まだ境内の八重桜が満開だった、去る四月八日。 例年通り第一斎場にて、お釈迦さまのお誕生日を祝した行事・花祭り(仏誕会・灌仏会)法要を執り行いました。 当日は多くのお檀家様がおみえになり、甘茶をお釈迦さまの像
-
第三十六回 インド仏教聖地巡礼記録(2) ブッダガヤー参拝
(第三十五回 インド仏教聖地巡礼記録(1)の続きです) ブッダガヤーは、仏教八大聖地の二番目の土地。 お釈迦さまが仏教の教えとなる「悟り」を開いた場所でありますので、「仏教が生まれた場所」と考えることもでき
-
第三十五回 前回の記事訂正のお知らせ / インド仏教聖地巡礼記録(1) はじめに
※前回の記事における「花祭りの集合時間」の訂正のお知らせです! 当初「一時半開式」と記載しておりましたが、正しくは「一時開式」となります。 つい先日、二月末から三月初頭にかけて一週間程インドに
-
第三十三回 月の兎とお釈迦さま
今年の一月二日・三十一日に、「スーパームーン」という天体現象がありました。 これは月の地球への最接近と満月・新月が重なることにより、月がいつもより大きく見える現象です。 月の表面に浮かんだ模様も、普段よりはっきりと見るこ
-
第三十回 お正月の大行事〈後七日御修法〉
新年を迎えると、各寺院では様々な儀式が行われます。 その中でも特に有名なものの一つに、 京都府の東寺にて行われる「後七日御修法 ごしちにちみしほ」があります。 (「ごしちにちのみしほ」等とも読まれます。)
-
第二十六回 敦煌(とんこう)巡礼記録(2)
*第二十三回 敦煌(とんこう)巡礼記録(1)の続きです。 このは敦煌石窟とも呼ばれる、世界でも有数の広大な仏教遺跡です。 岩壁に掘られた数百もの洞窟の中に、たくさんの仏像・壁画が安置されています。
-
第二十五回 シキミとサカキ
※この記事は、九月九日発行の「慈眼寺寺報 第十一回」を加筆したものです。 平成二十九年度の秋のお彼岸が、つい先日終わりました。 前回ご紹介した彼岸花は、残念ながらほぼ全て枯れてし
-
第二十三回 敦煌(とんこう)巡礼記録(1)
二年前の夏、中国の敦煌(とんこう)へ行く機会に恵まれました。 中国の中央西側に位置する敦煌は、砂漠の中にあるオアシス都市であり、かつてシルクロードの分岐点として栄えました。 数多くの重要な経典・仏教美術が安